子どもが目をぱちぱちする原因
お子様が目をぱちぱちさせている、瞬きの回数が多いような気がするということはありませんか?
不安やストレスによる一時的なものであれば問題ありませんが、中には病気を原因として起こっているものもあります。
目の病気などが原因であるケース
見えにくさが原因であるケース
近視、遠視、乱視で見えにくい場合にも、物をよく見ようとして瞬きが多くなります。眼鏡やコンタクトレンズの装用が必要です。
不安・ストレスなどが原因であるケース
- 不安
- ストレス
- 緊張
- 疲れ
上記のような要因によって、一時的に瞬きの回数が多くなります。基本的に、治療は必要ありません。
間歇性外斜視が原因であるケース
起床直後、眠いとき、疲れたときなどに、片方の目が外側へとズレて視線が合わなくなるタイプの斜視です。特徴的な症状として、眩しさを感じたときのウインクが挙げられ、これが目をパチパチしているように見えることがあります。
チック症が原因であるケース
チック症の主症状として頻繁な瞬きがあります。ただ、ほとんどのチック症は、年齢を重ねるにつれ自然に解消されていきます。
検査・診察
視力検査、細隙灯顕微鏡検査、眼振検査、調節機能解析などから必要な検査を実施し、総合的に診断します。
細隙灯顕微鏡検査
目の表面を観察し、角膜の傷を有無など確認する検査です。
眼振検査
眼位、眼球運動が正常であるかを観察する検査です。
調節機能解析
調節機能解析装置を用い、目のピントの合いやすさを測定する検査です。
治療
原因に応じて、以下のような治療を行います。
アレルギー性結膜炎、ドライアイ
主に点眼薬にて治療します。
角膜障害
点眼薬、あるいは軟膏にて治療します。
近視・遠視・乱視
眼鏡またはコンタクトレンズの処方をいたします。
睫毛内反
成長につれて改善するケースが多いため、特に幼少期であれば経過観察にとどめます。
症状が強い場合には、睫毛の向きを変える手術が行われることもあります。
結膜への異物侵入
点眼麻酔の上、専用の器具を用いて異物を除去します。
間歇性外斜視
斜視弱視訓練などにて改善を図ります。
ただし、眼鏡装用や手術が必要になることもあります。
チック症
ほとんどのチック症は、成長とともに改善されていきますが、ストレスを取り除いてあげることも大切です。
専門的な治療が必要と判断した場合には、提携する医療機関をご紹介します。